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「腰椎変性すべり症」
症状
この病気では腰部脊柱管狭窄症と同じような症状が出ます。
少ない距離なら歩けるのですが、立ったり・歩いたりしているとお尻や太ももの部分が痛くなって、歩けなくなります。けれども、少ししゃがんで休めば楽になって、また歩けます。
歩ける距離は日によって違いますし、患者さんによっても異なります。腰痛(腰のベルトが当たるあたり)は比較的少なく、全く腰痛がない患者さんもいます。
原因と病態
腰椎には馬尾神経を入れた硬膜管が通っている孔があり、これを脊柱管といいます。
「すべり症」では腰椎がずれることによって脊柱管が狭くなり、馬尾神経や神経根が圧迫されて症状が出ます。
診断
腰椎の「ずれ」についてはX線(レントゲン)検査で診断します。
腰椎を前後に曲げた状態での撮影で、よりはっきり診断がつきます。
MRIによって神経の圧迫の程度がわかります。
![]() 第4腰椎が前方(図の左側)へ移動している |
![]() 第4と第5腰椎の間で硬膜管が圧迫されている |