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「腰椎分離症・分離すべり症」
症状
腰痛(腰のベルトのあたりの痛み)の場合と、お尻や太腿の痛みを出す場合があります。
痛みは腰椎を後ろにそらせた時に強くなります。
原因と病態
多くは体が柔らかい中学生頃に、ジャンプや腰の回旋を行うことで腰椎の後方部分に亀裂が入って起こります。「ケガ」のように1回で起こるわけではなく、スポーツの練習などで繰り返して腰椎をそらしたり回したりすることで起こります。一般の人では5%程度に分離症の人がいますが、スポーツ選手では30~40%の人が分離症になっています。
分離症は10歳代で起こりますが、それが原因となってその後徐々に「分離すべり症」に進行していく場合があります。
診断
分離症の診断は側面や斜めのX線(レントゲン)像で行います。
分離すべり症では脊柱管(馬尾神経が入っている部分)は狭くならないのでMRIでははっきりしません。分離部分で神経根が圧迫されていることが多く、神経根ブロックで明らかにする場合もあります。
関連する症状・病気
パンフレット
詳細は
日本スポーツ整形外科学会(JSOA)
「スポーツ損傷シリーズ 4.腰椎分離症」
https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s04-1.pdf
をご参照ください。
「スポーツ損傷シリーズ」のPDFや画面を印刷して配布、画像をWebで掲載するなどして使用する場合には、日本スポーツ整形外科学会(JSOA)の事前の承諾が必要です。
一般社団法人 日本スポーツ整形外科学会(JSOA)公式サイト
https://jsoa.or.jp/